帝国データバンクが29日発表した食品主要195社の価格改定動向調査によると、3月の値上げはチョコレートなど728品目になることがわかった。4月に3000品目以上が値上げ予定で、1月以降の上半期の値上げ・値上げ予定は5911品目、平均値上げ率は19%と予想している。昨年の年間3万2396品目、15%アップよりは減少ペースで推移している。
値上げの主要因は人件費・物流費の増加、円安水準の長期化などで、原材料費の高騰は9割近いトップを続けているが、昨年よりは下がっている。分野別では加工食品が3295品目、調味料が1071品目を占めている。
年間では最大で1万5000品目、月平均で1000~2000品目前後の緩やかな値上げペースを予想。値上げ幅が消費者物価にどの程度影響を与えるか、春闘の賃上げも絡んで注目される。