エン・ジャパンが27日発表したミドル世代の「子育て期の家事・育児分担」実地調査によると、「男性3割、女性7割」が最も多かったが、男女格差の解消派と容認派の比率は拮抗しており、家事の女性偏重傾向がすぐには改善しそうもないことがわかった。
未就学・小学生の長子を持つ家庭の分担割合は「男性3割、女性7割」が25%で最も多く、「男性2割、女性8割」が20%、「男性4割、女性6割」と「男女5割ずつ」が14%ずつの順。「女性10割」も6%あり、女性の方が多い家庭は78%に上っている。
一方、中学生以上の長子がいる家庭で、子供が未就学・小学生時代のころの分担割合は「男性1割、女性9割」が最多の28%で、「男性2割、女性8割」が25%、「男性3割、女性7割」が22%で続き、女性の方が多い家庭は90%。世代が若くなるほど、男性の負担割合が少しずつ増えているようだ。
日本は先進国の中で男女格差が飛び抜けて高いが、これについては「なくすべき」が49%だったが、「ある程度の格差は仕方がない」が39%、「格差は当然」も5%あり、両者は拮抗している。しかし、「なくすべき」が女性の58%に対して、男性は48%にとどまっている。
調査は昨年11月10日~今年1月9日に実施、35歳以上の1712人の有効回答を集計した。