連合が27日発表した2023年「なんでも労働相談ホットライン」によると、昨年の年間件数は1万8678件(前年比969件、4.9%減)と減少したものの、20、22年に次ぐ高い件数となった。85%が電話相談で、メール相談が11%。
電話での相談は女性が54%、正社員が50%を占めた。内容で最も多かったのは「パワハラ・嫌がらせ」が16.8%で最も多く、次いで「雇用契約・就業規則」の9.5%、「解雇・退職強要」の8.5%で、前年と同じ順位だった。
業種別では「医療・福祉」が21.7%で最も多く、「その他サービス業」が18.8%、「製造業」が13.2%、「卸売・小売業」が9.5%などで、こちらも前年と同じ順位だった。「医療・福祉」は3年連続で最多を続けており、介護施設などで低賃金の重労働が多く、職場環境がギスギスしがちなことが背景にあると推測される。賃金アップや人員増などの待遇改善が急務だ。