帝国データバンクが21日発表した2024年度「賃金動向に関する企業の意識調査」によると、6割の企業が賃上げを予定しており、同社の試算では上げ幅が平均4.16%になることがわかった。
賃上げを見込む企業は過去最高の59.7%にのぼり、「予定はない」の13.9%、「わからない」の26.4%を大きく上回った。具体的には「ベースアップ」が53.6%、「賞与」が27.7%で、ベアは3年連続の増加で過去最高となった。
調査は1月18~31日に実施。全国2万7308社を対象にして1万1431社から回答があった(回答率41.9%)。
一方、東京商工リサーチが20日発表した「賃上げに関するアンケート」調査でも、賃上げ予定企業は85.6%の過去最高になったが、賃上げ率は「3%以上4%未満」が32.7%で最も多く、「5%以上6%未満」が19.6%、「2%以上3%未満」が19.4%。中央値は3%となり、23年実績の3.5%を下回っている。