エン・ジャパンが21日発表した1月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1688円(前月比0.2%増、前年同月比1.9%増)となり、前月比はマイナスからプラス転換、前年同月比は17カ月連続のプラスで、昨年11月の過去最高だった1690円に次ぐ水準になった。4月以降の人材獲得に向けた募集開始により、オフィスワーク系などで時給を上げる動きが目立った。
職種別(大分類)では、営業・販売・サービス系が1598円(同2.1%増)の過去最高となった。技術系が2051円(同5.6%増)、IT・エンジニア系も2617円(同4.4%増)と高い伸び。一方、クリエイティブ系は2050円(同1.5%減)、軽作業・物流・工場等も1311円(同0.2%減)に下げている。
地域別では、関東が1769円(同1.5%増)、東海が1476円(同3.1%増)、関西が1500円(同0.7%増)と3地域ともプラスだった。
3大都市圏以外では北海道が1378円(同0.7%減)、東北が1292円(同6.5%増)、北信越が1279円(同2.4%増)、中国・四国が1323円(同5.9%増)、九州・沖縄が1311円(同5.1%増)となり、北海道だけマイナスになった。
一方、ディップが同日発表した3大都市圏の1月平均時給は1565円(前月比0%、前年同月比0.8%増)の横ばい。「はたらこねっと」の求人件数は約17.3万件で前月比12.4%増、前年同月比10.6%減だった。
リクルートが15日発表した3大都市圏の1月派遣平均時給(募集時)は1650円(前月比1.2%増、前年同月比3.0%増)だった。「リクナビ派遣」の掲載求人件数は約96万件。