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2024年2月13日

残業多いと6割が転職を検討 若手会社員、パーソルキャリア

 パーソルキャリアが13日発表した「残業に関する調査」によると、7割の企業で残業対策を実施しているが、残業時間の減少幅は0.3時間程度にとどまり、若手社員の6割が残業の多さで転職を検討していることがわかった。

 企業に直近1年間の残業対策を聞いたところ、対策を実施している企業は70.2%にのぼり、業種では「2024年問題」を抱える「運輸・物流」が最多の78.8%あった。

 しかし、社員側に残業時間の削減について聞いたところ、「変わらない」が68.6%で最も多く、「減った」は18.7%程度だった。また、減った場合でも、昨年4月以前の月平均が14.8時間だったのに対して、4月以降は14.5時間とわずか0.3時間にとどまった。業種では「メーカー」が1.1時間で最も多かった。

 一方、「隠れ残業」の経験者は26.3%あり、理由は「労働時間と業務量が合っていない」「職場の文化として定着」「隠れ残業を評価する風潮」など、問題の根深さをうかがわせている。

 残業が多いと転職を考えるかどうか聞いたところ、「考える」が18.9%、「やや考える」が36.6%で計55.5%にのぼり、中でも30代が65.0%、20代が62.0%と顕著な高さ。ワークライフバランスや自身の健康などに敏感な若者層の意識を浮き彫りにした。

 調査は昨年12月~今年1月に実施、従業員10人以上の企業で働く人事担当者500人と20~60代の社員1000人の回答を集計した。

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