日本生産性本部が7日発表した第14回「働く人の意識調査」によると、テレワークで働いている人の比率は1月時点で14.8%(前回昨年7月比0.7ポイント減)の過去最低を更新した。コロナ下の20年5月当時は30%を超えたが、次第に比率は下がり、再び出社勤務が主流となっている。
実施率は企業規模によって異なり、従業員1001人以上の大企業では29.4%(同6.7ポイント増)と増えたのに対して、101~1000人では13.4%(同2.1ポイント減)、100人以下では9.4%(同3.4ポイント減)となり、中堅以下の企業ではテレワークを縮小する傾向がみられる。
テレワーカーの週あたり出勤日は「3日以上」が過半数の50.3%。自宅勤務で効率が「上がった」人は70.2%、満足度も86.3%が満足している。今後もテレワークで仕事をしたい人は78.5%(同7.9ポイント減)にのぼり、企業側と意識の隔たりがかなりありそうだ。
この結果について同本部は「職種、業種、従業員規模などによっても異なるが、多様な働き方のニーズに対応する選択肢の一つとして、テレワークの継続的な活用の検討が望まれる」と提言している。
調査は1月9、10日、20歳以上の雇用者1100人の回答を集計した。