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2024年2月 5日

人材関連企業倒産、昨年は中小が94件 紹介、派遣とも急増、東商リサーチ

 東京商工リサーチが3日発表した人材関連サービス業の倒産(負債1000万円以上)が2023年は94件あり、コロナ前の19年の70件を4年ぶりに上回ったことがわかった。中小企業が多く、同社は「中小にとっては長い冬の到来か」と予想している。

 中でも、職業紹介企業が16件(負債額8億8000万円)で前年の11件を上回り、2000年以降の最多を更新。また、労働者派遣企業も78件と前年の55件から急増した。いずれも、コロナ期間中の雇用調整助成金の適用が終了したため、行き詰ったためとみられる。

 人手不足が今後ますます深刻化すると予想され、人材獲得に向けて体力の劣る中小の苦境も増すと考えられることから、同社は「倒産に追い込まれる中小は今後も増えるだろう」と予想している。

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