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2024年1月25日

「新形態サービス」の勢い増す、22年度「求人メディア」市場規模調査 全求協

n240125.png 全国求人情報協会は1月25日、2022年度の求人情報提供サービス(求人メディア)市場規模調査の結果を発表した。市場規模は7417億円で、新型コロナウイルス感染拡大の影響を最も受けた20年度と比較すると78.7%増と復調している=グラフ。一方で、この数字に含まれていないソーシャルリクルーティングやアグリゲーター、クラウドソーシングといった「新形態サービス」の市場規模は3481億円で、前年度比67.0%増と勢いが拡大。コロナ禍による影響とは別に、雇用仲介事業におけるサービス形態の変化が浮き彫りとなっている。

 同調査は、全求協が全国695社の求人情報提供事業者に対して実施し、同協会の独自調査の結果を踏まえて求人情報提供サービスの市場規模(推計含む)をとりまとめている。調査期間は23年7~10月。求人広告を印刷・ウェブなどの自社メディアに掲載して提供する事業者と、SNSなどにより求人情報サービスを提供する事業者に対するアンケート(有効回答数 103)を実施。IRやヒアリング、推計を含め、売上高の合計を算出した。

 台頭する「新形態サービス」など求人メディア(特定募集情報等提供事業者)を巡っては、厚生労働省が実態把握と適切な指導監督を狙いに、2022年10月から「届け出制」導入などを含む改正職業安定法を施行。厚労省によると、昨年10月の時点で届け出をした事業者は952件1562サービスにのぼり、このうち許可事業の職業紹介と兼務している事業者は625件(65.7%)、労働者派遣事業と兼務している事業者が271件(28.5%)となっている。

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