パーソルキャリアが１８日発表した昨年１２月のｄｏｄａ転職求人倍率は３．２２倍となり、前月比０．４６ポイント増、前年同月比０．６８ポイント増だった。転職倍率は２２年１２月に２．５４倍の過去最高を付けて以降は一時的に低下したが、２３年５月から再び緩やかな上昇基調を続け、１１、１２月と過去最高を連続更新した。倍率が３倍を超えたのは、現在の調査方法を始めた１９年１月以降で初めて。
求人数は前年同月比２５．５％増と大幅に伸びて５カ月連続で過去最高を更新する一方、転職希望者数は同１．０％減で、求人の伸びが希望者を大きく上回り、倍率を大きく高めた。
求人倍率の高い業種は依然として、人材サービスの９．５４倍（同１．２３ポイント増）、ＩＴ・通信の８．８５倍（同１．８４ポイント増）、コンサルティングの７．７３倍（同０．５ポイント減）の３業種がダントツに高い状態が続いている。一方、低い業種も小売り・流通の０．７９倍（同０．２５ポイント増）、レジャー・外食の１．０３倍（同０．３８ポイント増）と倍率は上がっており、春以降をにらんだ携帯電話販売や宿泊施設の求人が増えたため。
