パソナグループが12日発表した23年11月連結中間決算(6~11月、日本基準)によると、売上高は1793億1600万円(前年同期比2.5%減)、営業利益は39億8000万円(同40.9%減)、経常利益は39億8700万円(同46.3%減)、中間利益は1億4500万円(同94.7%減)と2年連続で大幅な減益となった。新型コロナ対策の需要減などが減益要因。中間配当はせず、期末に1株あたり35円の据え置きを予定している。来年5月の通期見通しは、「未確定要素が多い」との理由で非開示とした。
セグメント別売上高では、主力のエキスパートサービス(人材派遣)が"コロナ明け"による医療専門職の派遣減少などで686億8500万円(同8.7%減)、キャリアソリューション(人材紹介)もハイキャリア領域への注力が奏功せず、68億1000万円(同1.4%減)の減収。一方で、委託・請負のBPOサービスは717億8400万円(同5.1%増)、グローバルソーシング(海外人材サービス)も52億3400万円(同6.3%増)などと伸びたが、全体をカバーするには至らなかった。