パーソルグループでコンサルティング業務を手掛けるパーソルファシリティマネジメントが9日発表した「オフィスワーカーがはたらき方に望むこと」調査によると、約8割が出社中心の就労形態だが、過半数がリモート併用の「ハイブリッドワーク」を望んでいることがわかった。
現在の就労形態は「完全出社」が53%を占め、「週3~4日が出社」が29%、「週3~4日がリモート」が12%、「完全リモート」が7%の割合(四捨五入の関係で100%にならない)。これに対して理想の就労形態は「週3~4日の出社」の29%、「週3~4日のリモート」が24%で、合わせると53%がハイブリッドを希望。「完全出社」は25%、「完全リモート」は17%などとなっており、現実とかなり開きのあることがわかった。
このギャップの理由については「会社によって就労形態が決められているから」が36%で最も多く、「業務の都合」や「上司らに合わせるため」と合わせるとギャップを感じている人は68%にのぼり、「ギャップはない」の31%を大きく上回っている。
リモートワークはコロナ禍で一挙に広がったが、徐々に減少し、現在は出社型をメーンにする企業が多いものの、リモート希望者は依然として根強く、生産性向上についても「個人ワークのスピードが向上」「ムダな会議が減少」「プライベートや趣味の時間を確保できる」などのメリットを挙げる人が多かった。
調査は昨年9月に実施、20~50代のオフィスワーカー740人の有効回答を集計した。