パーソルキャリアの転職サービスdodaが29日発表した会社員の2023年「副業の実態調査」によると、副業を「している」人は8.4%(前年比0.2ポイント増)と2年連続で増え、「検討中」が16.6%(同1.8ポイント減)あった。しかし、7割以上の圧倒的多数が「していない」と回答し、副業・兼業がまだ浸透していない実態が浮かび上がった。
そもそも、副業を認めている企業が27.5%(同2.2ポイント増)に過ぎず、禁止している企業が47.5%と半数近くあった。認めている企業の業種は「人材サービス・アウトソーシング・コールセンター」の52.6%、「警備・清掃」の41.3%、「コンサルティング・監査法人・税理士法人等」の40.5%などで高い。
副業内容で多いのは「サービス業(接客・販売)」の21.3%、「株・FX」の18.4%など(複数回答)。月収は「1万円未満」が半数近い48.1%(同19.0ポイント増)を占め、次が「10万円以上」の13.8%(同2.1ポイント減)という"二極化"傾向がみられた。
調査は23年8~9月に実施し、20~59歳の男女正社員1万5000人の回答を集計した。