労働政策研究・研修機構（ＪＩＬＰＴ）が２８日発表した「高度プロフェッショナル（高プロ）制度の適用労働者アンケート調査」によると、高プロで仕事をしている満足度は「満足」が４５．８％、「やや満足」が４１．９％、「やや不満」が９．５％、「不満」が２．８％で、９割近い人が満足していることがわかった。
高プロで働くメリットについて項目ごとに聞いたところ、「自分の能力を発揮して成果を出しやすい」が８４．７％、「時間にとらわれず、自由、柔軟に働ける」が８３．４％、「賃金などの処遇に見合った働き方」が８１．５％あった。一方、デメリットとしては「労働時間が長い」が６８．５％、「業務量が過大」が５８．６％あった。
対象業務は「コンサルタント」が６０．２％、「ファンドマネジャー、トレーダー、ディーラー」が３１．５％を占め、証券アナリスト、新技術・商品の研究開発業務などもあった。
給与は「年俸制」が８１．１％で、５５．２％が「年収１０７５万円以上～１５００万円未満」。雇用契約は「無期契約」が８７．０％。男性が８２．３％を占め、従事年数は「３年未満」が最多の４４．９％だった。
調査は２２年１～２月、高プロ適用者５７２人を対象に実施し、２５４人から有効回答を得た（回収率４４．４％）。
