厚生労働省が22日発表した11月の労働経済動向調査によると、労働者の過不足状況判断DI(「不足」の割合から「過剰」の割合を引いた数値)は、正社員が46ポイント(8月前回比1ポイント増)で、過去最高を記録した2月に並んだ。
産業別では、建設業が60ポイント(前回比2ポイント増)で最も高く、運輸・郵便業が59ポイント(同3ポイント増)、医療・福祉が57ポイント(前回比4ポイント減)などと不足が目立った。全12産業のうち8産業で前回を上回るなど、人手不足が全体にさらに深刻化している。
パートタイムは29ポイント(同1ポイント減)とやや低下した。前回と同様に宿泊・飲食サービスが51ポイント(同2ポイント減)で最も高く、生活関連サービス・娯楽業が49ポイント(同6ポイント増)で続いた。
調査は四半期ごとに実施。今回は11月1日時点について1~7日、30人以上の常用労働者のいる5780事業所を対象にし、2764事業所から有効回答を得た(回答率47.8%)。