エン・ジャパンが１９日発表した１１月の派遣平均時給（三大都市圏、募集時）は１６９０円（前月比０．７％増、前年同月比３．３％増）となり、前月比は３カ月ぶりのプラス、前年同月比は１５カ月連続のプラスで過去最高を更新した。自動車生産の増加が全体の押し上げに寄与した。
職種別（大分類）では、ＩＴ・エンジニア系が８月以来高い伸びを見せており、１１月も２６１９円（前年同月比７．６％増）。自動車生産が増え、各工程で高度スキル・知識を持つ人材需要が発生しているため。技術系も２０７７円（同６．０％増）と伸びた。一方、医療・介護系は１４７９円（同４．５％増）だったが、クリエイティブ系は２０６１円（同０．６％減）と９月以来のマイナスが続いている。
地域別では、関東が１７７１円（同３．３％増）、東海が１４６４円（同２．７％増）、関西が１５０３円（同１．７％増）と全３地域プラスが続いている。
３大都市圏以外では北海道が１３５１円（同０．７％増）、東北が１２７０円（同２．３％増）、北信越が１２８２円（同４．１％増）、中国・四国が１３１０円（同５．９％増）、九州・沖縄が１２９５円（同５．８％増）となり、北海道がプラスとなったことで、全地域でプラスとなった。
一方、ディップが同日発表した３大都市圏の１１月平均時給は１５８５円（前月比０．１％減、前年同月比１．９％増）と６カ月ぶりに過去最高を更新する勢いが止まった。３大都市圏を含む全国平均も１５２９円（前月比０．４％減、前年同月比２．５％増）だった。
「はたらこねっと」の求人件数は約１５．５万件で前月比１２．８％減、前年同月比８．３％減だった。
また、リクルートが１４日発表した３大都市圏の１１月派遣時給（募集時平均）は１６５４円（前月比０．７％増、前年同月比２．３％増）で３カ月連続の増加、過去最高を更新した。インバウンド需要に加えて年末年始商戦を控え、オフィスワーク系、営業・販売・サービス系などの求人が増えた。リクナビ掲載件数は約１１３．２万件。
