連合は1日、2024年の春闘方針を正式決定した。定期昇給を含む賃上げ(ベースアップ)要求を「5%以上」とし、23年の「5%程度」から表現を強めた。ベア要求は11年連続。中小企業は格差是正を含めて「1万5000円以上」を目安とする。
昨年来の物価高が長期化して、労働者の実質賃金は1年半以上にわたってマイナスが続いており、生活水準の向上に向けて一段の賃上げを目指す。来年3月12~14日をヤマ場に設定した。
芳野友子会長=写真=は「物価高がすべて悪いわけではなく、物価高に負けない賃上げが伴わないといけない」として、「経済成長とともに"賃金は上がり続ける"ということを根付かせ、次のステージへ転換する社会経済を作っていかなければいけない」と強調した。