東京商工リサーチが30日発表した主要飲食料品メーカー200社の価格改定・値上げ調査によると11月に値上げを公表したのは14社、795品目で、このうち7割近い533品目が円安や原材料高騰によるものだったが、値上げ幅は公表していない。
今年1月以降の出荷・納品分の値上げは累計3万2159品目に達した。最多は調味料の9327品目で、ドレッシング、業務用スープ類、中華調味料、香辛料なども多かった。次いで加工食品の8002品目、飲料・酒の5760品目が続いた。来年もすでに960品目の値上げが判明している。
一方、帝国データバンクが同日発表した食品主要195社の価格改定動向調査によると、12月の飲食料品の値上げは677品目で、今年2番目に少ない水準。調味料や乳製品が中心。累計の値上げ品目は3万2395品目となり、1回あたりの値上げ幅は平均15%。
来年の値上げは11月末時点で1596品目が判明しており、年間では最大で1万品目前後を予想している。大規模な値上げラッシュは来年春までに「収束」する見通しという。