リクルートエージェントが29日発表した「転職者分析」によると、2013年度~2022年度の10年間で、「異業種×異職種」の転職割合が22年度は39.3%で最も多く、2年連続で上昇。13年度の30.4%から8.9ポイント上昇しており、他の転職パターンが横ばいか低下傾向をたどっている中で、「越境転職」が主流になっていることがわかった。
同社はその理由として、全ての産業・企業でビジネスのあり方を変えるDXなどの動きが加速し、社内にない人材を採用していること。また、転職者も個人のキャリア観が変わってきており、終身雇用より自分の希望を自在に優先する「終身自在」が増えていること、を挙げている。
22年度の「異業種×異職種」で最も多い年代は「20~24歳」の53.5%で、「25~29歳」が42.8%と平均を上回っている。年代が上がると低下して「40歳以上」は25.8%まで下がり、代わりに「異業種×同職種」が38.3%の最多となっている。
「異業種×異職種」が最も多い職種は「経営企画・事業企画・業務企画」が60.5%で最も高く、「オフィスワーク事務職」が52.6%で続いている。