東京商工リサーチが22日発表した新型コロナ対策の「雇用調整助成金(雇調金)の不正受給」調査によると、10月末までに累計803件、799社(2回目の4社を含む)、総額243億4940万円に達したことがわかった。同調査は今回で3回目となり、各都道府県の労働局の公表がベース。前回調査の8月末時点から133件増え、10月は月次で最多の97件が公表された。
雇調金だけの不正は432件、非正規従業員の休業補償向けの緊急雇用安定助成金の不正は127件、両方の不正は244件。同社の調査による586社についてみると、産業別ではサービス業の259社が最多で、飲食業の79社を筆頭に人材派遣などが50社、美容、旅行、宿泊などの生活関連業が43社。このほか、建設業は75社、製造業も65社あった。