パーソルキャリアが21日発表した10月のdoda転職求人倍率は2.42倍となり、前月比0.03ポイント増、前年同月比0.29ポイント増だった。転職倍率は昨年12月に2.54倍の過去最高を付けて以降は一時的に低下したが、今年5月から再び緩やかな上昇基調を続けている。
求人数は前年同月比25.2%増と大幅に伸びて3カ月連続で過去最高を更新する一方、転職希望者数は同10.2%増で、求人の伸びが希望者を大きく上回っている状況が続いている。銀行や生命保険などの金融業界でITやアナリストなど専門職の求人が大きく増えている。
求人倍率の高い業種は7月以来、人材サービスの6.86倍(同0.32ポイント減)、IT・通信の6.63倍(同0.68ポイント増)、コンサルティングの6.08倍(同0.36ポイント減)の3業種がダントツに高い状態。一方、低い業種も小売り・流通の0.57倍(同0.12ポイント増)、レジャー・外食の0.77倍(同0.23ポイント増)などと変わっていない。
求人数ではメディアが前月比10.3%伸びたのが目立ち、金融も同4.6%増。12業種のうち、10業種で増加した。