帝国データバンクが１６日発表した「２０２４年の注目キーワード」調査によると、最も多いのは「ロシア・ウクライナ情勢」の７３．２％で、「物価（インフレ）」が６４．７％、「人手不足・人材確保」が６３．６％と上位３を占めた（複数回答）。「ロシア・ウクライナ情勢」は昨年９０％を超えており、今年はポイントを下げたものの、まだ注目度が高いことをうかがわせる。上記のほか、「中東情勢」「チャイナリスク」も含めると９割以上に上っている。
また、「人手不足・人材確保」が昨年から２０ポイント以上も上昇したほか、運送業などの「２０２４年問題」が５０．８％で７位にランクインするなど、人手不足の関連キーワードが上昇した。一方、昨年は２位だった「原油・原材料価格高騰」は２０ポイント以上下がって１１位になった。
海外情勢に対する高い関心は、原油・ナフサの価格上昇、円安、中国の不動産不況などが事業に及ぼす影響を懸念したものとみられ、来年も目が離せないようだ。
調査は１０～１４日に実施、１０９０社の有効回答を集計した。
