ディップが１５日発表した１０月のアルバイト時給は平均１３５６円で、前月比２０円（１．５％）増、前年同月比１４５円（１２．０％）増となり、３カ月連続で過去最高を更新した。前年同月比は３４カ月連続のプラス。１０月から全国で最低賃金（最賃）が順次、大幅アップされた影響が出た。
大職種別にみると、９月と同様に専門職が１５８０円（前年同月比２８．０％増）の高水準を続けており、運搬・清掃・包装等業も１３７１円（同１２．９％増）の二ケタ増。販売も１１６７円（同９．５％増）、製造・技能も１４７２円（同６．２％増）だった。一方、建設業は１５１８円（同７．３％減）、教育も１６６９円（同６．０％減）、事務職も１３６３円（同０．２％減）と３カ月連続でマイナスが続いている。
地域別では関東が１３８７円（同１０．１％増）、東海が１３２１円（同１１．１％増）、関西が１３３５円（同１１．７％増）、九州が１３６６円（同１８．５％増）となり、全地域二ケタの伸びとなった。
同社の「バイトル」に掲載された求人件数は約２９．８万件で、前月比１．９％増、前年同月比９．１％増だった。
リクルートが同日発表した１０月の３大都市圏のアルバイト・パート募集時平均時給は１１７７円（前月比１．４％増、前年同月比２．３％増）と２カ月連続で過去最高を更新した。年末商戦を控え、フード系、製造・物流・清掃系が過去最高となった。求人件数は約１２０．７万件。
マイナビが１４日に発表した１０月の全国アルバイト・パート平均時給も１２２４円（前月比１．１％増、前年同月比６．３％増）となり、２カ月連続で過去最高を更新。前年同月比は１４カ月連続のプラスだった。３大都市圏でも１２６８円（前月比１．１％増、前年同月比６．３％増）となり、今年になって６回目の過去最高を更新した。医療・介護・保育、飲食・フードが伸びた。
