厚生労働省が31日発表した2023年「就労条件総合調査」によると、22年の年次有給休暇の取得状況は1人平均17.6日(前年と同じ)の付与日数のうち、取得日数は10.9日(同0.6日増)で、取得率は62.1%(同3.8ポイント増)と調査開始の1984年以降の最高となった。
企業規模別では少し差があり、従業員1000人以上の企業では取得日数12.0日(取得率65.6%)だが、同300人~999人の企業では11.1日(同61.8%)、100人~299人では10.5日(同62.1%)、同30人~99人では9.6日(同57.1%)と規模が小さいほど取得日数も取得率も低い傾向がみられた。
業種では最高が電気・ガス・熱供給・水道業の14.4日(同73.7%)と複合サービス業の14.4日(同74.8%)で、最低は宿泊・飲食サービス業の6.7日(同49.1%)だった。
調査は常用労働者30人以上の企業6421社を抽出し、1月1日時点の状況を聞いた。有効回答は3768社(回答率58.7%)。