パーソルキャリアが19日発表した9月のdoda転職求人倍率は2.39倍となり、前月比0.10ポイント増、前年同月比0.28ポイント増だった。転職倍率は昨年12月に2.54倍の過去最高を付けて以降は一時的に低下したが、今年5月から再び緩やかな上昇基調を続けている。
求人数は前年同月比27.0%増と大幅に伸びて2カ月連続で過去最高を更新する一方、転職希望者数は同11.9%増で、依然として求人の伸びが大きく上回っている。旺盛なDX需要を背景に、エンジニア派遣の求人が高まっている。
求人倍率の高い業種は、7、8月と同様に人材サービスの7.03倍(同0.14ポイント増)、IT・通信の6.71倍(同0.74ポイント増)、コンサルティングの5.81倍(同0.30ポイント減)など。一方、低い業種も小売り・流通の0.54倍(同0.11ポイント増)、レジャー・外食の0.74倍(同0.24ポイント増)などで変わらない。
同社によると、10月以降はインバウンド需要の回復と年末年始商戦を見越したレジャー・外食分野の求人増が予想され、倍率は微増の見通し。