ディップが１６日発表した９月のアルバイト時給は平均１３３６円で、前月比１７円（１．３％）増、前年同月比１２４円（１０．２％）増となり、２カ月連続で過去最高を更新した。前年同月比は３３カ月連続のプラス。１０月から全国で最低賃金が順次、大幅アップされるため、時給を見直す企業が増えているためとみられる。
大職種別にみると、４月以降伸びている専門職が１５４８円（前年同月比２５．４％増）と高水準を続けており、運搬・清掃・包装等も１３６８円（同１３．０％増）の二ケタ増。人手不足のサービス業も１２５５円（同６．１％）に伸びた。一方、建設業は１３２４円（同２０．２％減）、教育も１５０５円（同１５．５％減）、事務職も１３０４円（同５．０％減）と前月からのマイナスが続いている。
地域別では関東が１３５３円（同７．４％増）、東海が１３１３円（同１０．３％増）、関西が１３２５円（同１１．４％増）、九州が１３５１円（同１８．９％増）となり、関東以外は軒並み二ケタの伸びとなった。
同社の「バイトル」に掲載された求人件数は約２９．２万件で、前月比３．８％増、前年同月比１２．９％増と８月をさらに上回った。
リクルートが同日発表した９月の３大都市圏のアルバイト・パート募集時平均時給は１１６１円（前月比０．４％増、前年同月比１．８％増）と過去最高を更新した。フード系、販売・サービス系などで大きく伸びた。求人件数は約１０４．１万件。
マイナビが１３日に発表した９月の全国アルバイト・パート平均時給も１２１１円（前月比０．７％増、前年同月比６．２％増）となり、過去最高を更新。前年同月比は１３カ月連続のプラスだった。
