東京商工リサーチが28日発表した飲食料品主要200社の価格改定・値上げ調査によると、10月は47社で4151品目の値上げが予定され、2月、4月に次ぐ多さとなった。「リポビタンD」「アポロ」などの人気商品に加え、ハム・ソーセージ類や酒税改正に伴う「第三のビール」や日本酒なども値上げされる。
今年1月からの累計でみると出荷・納品分の値上げを発表したのは166社、3万1681品目に達している。長引く円安やエネルギー価格の高騰により、輸入食材を中心にしたコスト増となっており、各社は小売価格への転嫁を進めている。
中でも食用油が24.5%、飲料・酒が13.6%、冷凍食品が13.3%、加工食品が13.1%上がっており、日常生活に欠かせない商品の改定幅が大きくなっている。このままだと年末年始の消費にマイナスの影響が出かねない状況だ。