エン・ジャパンが２０日発表した８月の派遣平均時給（三大都市圏、募集時）は１６８６円で、前月比１．１％増、前年同月比４．３％増となり、２カ月ぶりに前月比がプラスに"復帰"。前年同月比は１２カ月連続のプラスで、コロナ以降での伸び率も最高となった。同社は８月の求人数が前年同月比２５．５％増と急増していることから、「求人倍率が高まる中で、企業の人材獲得競争の激化が背景にある」とみている。
職種別（大分類）では、ＩＴ・エンジニア系が２６１０円（前年同月比８．８％増）と伸びが大きく、医療・介護系も１４６６円（前年同月比５．８％増）の伸び。メーンのオフィスワーク・事務系は１６２４円（同１．８％増）の伸びだったが、６、７月と同様に７職種すべてプラスとなった。
地域別では、関東が１７７３円（同４．８％増）、東海が１４４２円（同２．２％増）、関西が１５０８円（同３．９％増）と全３地域プラスが続いている。
３大都市圏以外では北海道が１３４２円（同０．４％減）、東北が１２６６円（同４．５％増）、北信越が１２５１円（同２．４％増）、中国・四国が１３３６円（同７．１％増）、九州・沖縄が１２９５円（同５．６％増）となり、北海道のみがマイナスだった。
一方、ディップが同日発表した３大都市圏の８月平均時給は１５７４円（前月比０．３％増、前年同月比１．９％増）と３カ月連続で過去最高を更新。「はたらこねっと」の求人件数は約１６．５万件で前月比７．８％増、前年同月比４．５％増と増えた。３大都市圏を含む全国平均は１５１８円（前月比０．３％増、前年同月比２．５％増）だった。
リクルートが１４日に発表した３大都市圏の８月派遣時給（募集時平均）は１６４４円（前月比１．０％増、前年同月比２．４％増）。リクナビ掲載件数は１０２．８万件。
