ランサーズが19日発表した「インボイス制度に関するフリーランス実態調査」によると、7割以上のフリーランスが制度を理解しているものの、適格請求書(インボイス)発行事業者に登録済みの人は3割以下に過ぎず、10月からの制度開始まで1カ月となっても対応しないフリーランスが多数であることがわかった。
調査は8月23~30日に実施し、同社に登録しているフリーランス551人から有効回答を得た。インボイスに登録した人は27.2%で、残る72.8%は登録していなかった。登録しない理由(複数回答)については「売上高が1000万円を超える可能性がないから」が62.3%で最も多く、「取引先からの依頼がないから」が39.2%、「制度がよくわからないから」が26.7%の順。
一方で、制度開始に対しては42.8%が「とても不安」、39.4%が「どちらかと言えば不安」と感じており、合わせると8割を超えた。自身の売り上げや利益に対する影響についても38.8%が「悪影響がある」と答え、「影響は限定的」が14.3%、「影響はない」が14.2%。ただ、「わからない」も31.4%あり、不安が漠然としたものであることをうかがわせる。