ディップが１４日発表した８月のアルバイト時給は平均１３１９円で、前月比３９円（３．０％）増、前年同月比８９円（７．２％）増となり、２カ月ぶりに再び過去最高を更新した。前年同月比は３２カ月連続のプラスとなった。１０月から最低賃金が大幅アップされるため、それを"先取り"した動きとみることもできる。
大職種別にみると、４月以降伸びている専門職が１５１２円（前年同月比２２．１％増）と高水準を維持しており、運搬・清掃・包装等業も１３７２円（同１０．６％増）と伸び続けている。一方、建設業は１４７９円（同１０．６％減）、教育も１５８０円（同１１．１％減）、事務職も１２６７円（同７．９％減）だった。
地域別では関東が１３２７円（同４．４％増）、東海が１３０２円（同８．０％増）、関西が１３０４円（同８．３％増）、九州が１３３５円（同１５．３％増）と、全地域でプラス幅が上振れて過去最高となった。
同社の「バイトル」に掲載された求人件数は約２８．２万件で、前月比１．４％減、前年同月比１１．８％増だった。
リクルートが同日発表した８月の３大都市圏のアルバイト・パート募集時平均時給は１１５６円（前月比０．１％増、前年同月比１．９％増）となった。フード系などで大きく伸びた。求人件数は約９１．０万件。
マイナビが１３日に発表した８月の全国アルバイト・パート平均時給は１２０２円（前月比０．１％減、前年同月比５．３％増）となり、前月比は２カ月ぶりに少し下げたが、前年同月比は１２カ月連続のプラスだった。医療・介護・保育系などが過去最高を更新した。
