東京商工リサーチが21日発表した人材関連業(紹介、派遣)の倒産(負債1000万円以上)が1~7月で48件(前年同期比50%増)、負債総額37億7600万円(同76%増)に上り、50件台が続いた2012~14年当時の水準に近付いていることがわかった。同社によると、コロナ禍で多くの人材関連企業が人員縮小したが、景気回復後も人材が戻らず、中小・零細企業を中心に業績が行き詰る事例が多いという。
48件の内訳は人材派遣が40件、職業紹介が8件。負債額は1億円未満が41件、資本金額では1000万円以上~5000万円未満が26件を占め、小規模企業の倒産が圧倒的に多い。
パーソルキャリアのdoda転職求人倍率によると、「人材サービス」の求人倍率は6月で6.93倍と「コンサルティング」に次ぐ高さが続いている。