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2023年8月 4日

1カ月以上休業、退職者のいた企業は13.3% 22年、厚労省のメンタルヘルス調査

 厚生労働省が4日発表した2022年「労働安全衛生調査」によると、昨年10月時点で過去1年間にメンタルヘルス不調により1カ月以上休業したり退職した人のいた事業所は13.3%(前年比3.2ポイント増)に上った。

 1カ月以上休んだ人のいた企業は10.6%(同1.8ポイント増)、退職者がいた企業は5.9%(同1.8ポイント増)といずれも前年を上回った。労働者数の比率では各0.6%と0.2%。該当する労働者のいた業種は情報通信業が36.3%で最も高く、電気・ガス・熱供給・水道業が28.2%、金融・保険業が24.8%など。

 個人調査では、仕事で強い不安、悩み、ストレスを感じた人の割合は82.2%の多数に上り、具体的には「仕事の失敗、責任の発生」「会社の将来性」「顧客、取引先からのクレーム」などが多かった。

 調査は常用労働者10人以上のいる企業1万4260事業所と雇用者1万8496人を対象に実施、各8144事業所、7959人から有効回答を得た。

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