厚生労働省は1日、2022年「技能実習生の実習実施者に対する監督指導、送検等の状況」を発表した。それによると、全国の労働基準監督署などが実施した監督指導件数は9829件(前年比793件増)で、その74%にあたる7247件(同691件増)で労働基準法などの違反があった。18年以降で実施、違反件数とも最高であり、違反率も同1.1ポイント増の過去最高だったが、悪質事例に対する送検は21件(同4件減)にとどまった。
主な違反事項は、使用する機械などの「安全基準」の2326件が最も多く、「割増賃金の支払い」が1666件、「健康診断関係」が1583件、「労働時間」が1545件、「年次有給休暇」が1441件など。業種でも「機械・金属」が最多の2023件で、「建設」が1542件、「食料品製造」が1072件など、製造分野が多数を占めた。