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2023年7月25日

22年度は過去最高の638万円 上場企業平均年間給与、帝国データ

 帝国データバンクが25日発表した2022年度「上場企業の平均年間給与動向調査」によると、22年度は638万円(前年度比14万円、2.2%増)と2年連続増で過去最高となった。非上場企業などを含む全体平均(国税庁発表)の443万円より約200万円高かった。同社は「待遇改善を通じて人材確保を図る傾向が強まっており、23年度も一層の上昇が予想される」としている。

 上げ幅で最も多かったのは「10万~30万円未満」の26.8%で、「30万円以上」が25.3%、「10万円未満」が16.8%。増えた企業の比率も68.9%(同2.2ポイント増)に上昇した。

 給与額で最も多かったのは「500万円台」の27.7%で、「600万円台」が24.5%、「400万円台以下」が19.4%、「700万円台」が14.9%で続いた。また、増えた業種では「運輸・倉庫」の78.4%が最も多く、次いで「卸売り」の74.9%、「サービス」の70.4%など。コロナ明けで業績回復が著しい業種や、人手不足が深刻な業種のアップが目立った。

 調査対象は3月期決算で、有価証券報告書に「平均年間給与」の記載がある約3800社。

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