エン・ジャパンが19日発表した6月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1671円で、前月比0.5%増、前年同月比3.5%増となり、2カ月連続で過去最高を更新した。前年同月比は10カ月連続のプラス。同社は「訪日外国人の増加によるインバウンド需要によって、外国語や接客業など高スキルの人材需要が時給をけん引している」と分析している。
職種別(大分類)では、5月に続いてIT・エンジニア系が2572円(前年同月比9.0%増)と大きく伸び、続いてクリエイティブ系が2109円(同5.7%増)、医療・介護系が1455円(同5.1%増)と伸びている。オフィスワーク・事務系は1609円(同0.7%増)の微増だったが、7職種すべてプラスとなった。
地域別では、関東が1760円(同4.2%増)、東海が1432円(同0.6%増)、関西が1501円(同3.8%増)となったが、関西は前月比0.3%のマイナス。
3大都市圏以外では北海道が1378円(同0.5%増)、東北が1267円(同3.3%増)、北信越が1234円(同3.6%減)、中国・四国が1305円(同2.7%増)、九州・沖縄が1275円(同3.9%増)となり、5月と同様に北信越だけがマイナスだった。
一方、ディップが同日発表した3大都市圏の6月平均時給は1563円(前月比0.3%増、前年同月比3.4%増)と過去最高を更新。「はたらこねっと」の求人件数は約15.9万件で前月比1.9%減、前年同月比5.5%減だった。3大都市圏を含む全国平均は1507円(前月比0.3%増、前年同月比3.9%増)だった。
リクルートが14日に発表した3大都市圏の6月派遣時給は1631円(前月比0.9%減、前年同月比2.3%増)。「リクナビ派遣」などの掲載件数は約104.1万件だった。