リクルートワークス研究所が5日発表した2022年度中途採用実態調査によると、3015社における1社あたりの正社員採用数は平均1.52人(前年度比0.21人、15.3%増)となった。15年以降の最高値。
経験者の採用が0.99人(同0.19人増)、未経験者の採用が0.61人(同0.07人増)と、経験者を中心に増えた。ただ、下半期に限ると、必要数を確保できた企業は45.8%、確保できなかった企業は52.7%で、過半数の企業が未達成。人材確保が困難な情勢が続いている。
業種別で採用率が上がったのは卸売業(264社)の同48.2%増で、機械以外製造業(569社)の同36.2%増、情報通信業(205社)の同33.5%増などの伸びが目立った。逆に、小売業(260社)は同14.0%減、医療・福祉(185社)も同8.1%減と減った。
調査は1月26~3月2日に実施。従業員5人以上の7200社を対象にし、57.5%の4140社から回答を得た。