帝国データバンクが30日発表した「食品主要195社」価格改定動向調査によると、7月に3566品目の値上げが予定されており、1月から10月までの判明分は2万9106品目に上り、昨年1年間の2万5768品目を上回ることがわかった。同社は「10月をピークに値上げは沈静化する」と予想しているが、年間では3万5000品目に達する見通しだ。
7月の値上げで最も多いのは「パン」の1578品目。値上げ率は4%ほどで、輸入小麦価格の上昇が原因。「加工食品」が836品目、15%。「調味料」が619品目、8%などで続いている。
東京商工リサーチが同日発表した「主要飲食料品メーカー200社」の価格改定・値上げ調査でも、今年上半期(1~6月)の値上げは調味料、加工食品を中心に1万9903品目。7月以降の出荷分を含めると、今年は累計2万9372品目と3万品目に迫る勢いだ。