経団連が29日発表した大手企業121社の夏季賞与・一時金妥結状況(第1回集計、加重平均)によると95万6027円(前年比3.91%増)と、比較可能な1981年以降で3番目に高い水準となった。前年を上回るのは2年連続で、15、16年以来となる。昨年来の物価高騰を背景に、ボーナスを引き上げた企業の多いことがうかがわれる。
内訳は製造業110社が94万9186円(同3.07%増)、非製造業11社が100万1251円(同9.48%増)と非製造業の伸びが目立つ。
業種別で最も高いのは建設5社の127万8054円(同2.33%減、従業員平均)。次いで機械金属2社の108万9354円(同15.33%増)、造船9社の101万2763円(同9.38%増、従業員平均)、自動車13社の101万2409円(同10.54増)、食品4社の100万5851円(同4.22%増)。16業種のうち5業種が100万円台となった。