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2023年5月31日

22年度は差別や合理的配慮が225件 雇用分野の障害者差別相談件数、厚労省

 厚生労働省が31日発表した「雇用分野における障害者の差別禁止・合理的配慮の提供義務に係る相談実績」によると、2022年度にハローワークに寄せられた相談件数は225件(前年度比19件減)で、過去5年間の最少となった。内訳は「合理的配慮の提供」が188件(同1件減)、「障害者差別」が37件(同18件減)と差別関連が大きく減ったのが要因。これまでは年間250件前後で推移していた。

 差別に関する内容では「募集・採用時」が23%、「賃金」が13%を占めた。合理的配慮に関するものでは「上司・同僚の障害理解不足」が25%、「業務内容、業務量」が18%、「相談体制、コミュニケーション」が13%など(複数回答)。

 解決策としては障害者雇用調停会議における調停申請が9件、労働局による紛争解決の援助申し立てとハローワークによる雇用主への助言が各1件だった。

 障害者雇用促進法では雇用主に対して、雇用した障害者に対する差別禁止や合理的配慮の提供義務を定めている。

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