東京商工リサーチが30日発表した主要飲食料品メーカー200社の「価格改定・値上げ」調査によると、2~4月の値上げラッシュから5月"一服"した食品値上げが6月に再び増勢に転じ、51社が3886品目を値上げすることがわかった。7月もすでに40社が3356品目の値上げを予定しており、第2波が押し寄せる形になりそうだ。
これで年初から7月までの値上げは2万5362品目、メーカーは156社になった。品目別では調味料が6945品目、加工食品が6711品目、飲料・酒が4085品目、冷凍食品が2349品目など。調味料が加工食品を抜いて初めてトップになった。ソースやマヨネーズなどに、だし原料の長期不足でつゆ・たれ関連やだし醤油類も加わって品目数を押し上げた。また、鶏卵不足が解消せず、マヨネーズ類も再値上げの可能性が出てきた。
値上げ率がわかった140社の平均は「10%~20%未満」が85社で最も多い。調味料メーカーの中には早くも冬季向け鍋つゆの値上げを発表した企業もあり、同社は「夏以降も家計への影響は予断を許さない状況」と予想している。