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2023年5月19日

「フリーランスサミット2023」が開幕 22日まで多彩な25プログラムを展開、実態や課題を多角的に考察

n230519_2.jpg フリーランスの抱える実態・課題をつかんで多角的に議論する「フリーランスサミット2023」が19日、東京都千代田区の東京ガーデンテラス紀尾井町を会場(オンライン参加可能)に開幕した。フリーランスの各業界団体や個人、労組員、有識者らで構成する実行委員会の主催。フリーランスをめぐる歴史や最新動向、課題の解決策などを学ぶ国内最大級のイベントで、22日までの4日間、25の多彩なプログラムを展開する。

 「Be Proud 仕事・新時代」をスローガンに掲げる同サミットは、4月に成立した「フリーランス新法」やインボイス制度導入など、フリーランスで働く人たちに大きな変化と動きがあることを重視。働き方が多様化する中で、フリーランスの課題に向き合い、産学官のさまざまな知見を集めてこれからのあり方を探るのが狙い。文化芸能芸術分野の専門性の高いフリーランス向けの企画や、広範な意味でのフリーランス、またフリーランス初心者向けの企画で構成。発注する側の企業も参画できる場となっている。アドバンスニュースなど協賛、厚生労働省など後援。

n230519_1.jpg 初日は、俳優の西田敏行さんの開会メッセージ(録画)でスタート=写真・上。「私たち役者の仕事は現場の多くの働く人に支えられている。フリーランスで働く人も含めてみんなBe Proud。誇りをもってすべての働く人が輝けるよう連帯してがんばりましょう」と述べ、イベントに花を添えた。続いて、「フリーランスと共に切り開く新産業論」と題して、ネットフリックスの公共政策担当ディレクター・杉原佳尭氏らが登壇。文化芸能芸術分野のエンジンであるフリーランスがいかに創造性を発揮しやすい環境をつくるかという視点で、識者や映画監督らと語り合った=写真・下。また、フリーランスと雇用労働者の違いについて、歴史や法的な側面をやさしく解説し、さまざまなケーススタディを紹介する初心者向けセミナーも開かれた。

 20日以降のプログラムでは、「米国、韓国の事例に学ぶ」をテーマに日本人初のエミー賞を受賞したメイクアップ・アーティストのカオリ・ナラ・ターナー氏、「アニメ業界の未来を考える」セミナーで元アニプレックス社長の植田益朗氏、「フリーランスを巡る課題の地域格差」を考えるステージではタレントのなすび氏が登壇する。このほか、実際にプロになる夢の実現に向かって挑戦しているフリーランスと、夢を支える仕組みを提供するプラットフォームの事業者を招いたディスカッションなども目玉企画のひとつだ。最終日の22日には、フリーランスが対等に安心して働ける環境を構築している組織や、その実現に尽力している個人、そうした環境で制作された作品を表彰するアワードが開かれる。

 また、同実行委員会では今回の「全国サミット」に続き、6~7月にかけて全国8カ所で「地域サミット」を開催し、広く活動を発信していく。

 22日までのプログラムは下記の通り。

フリーランスサミット2023


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