エン・ジャパンが17日発表した4月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1653円で、前月比0.1%増、前年同月比2.6%増となり、3月の前月比マイナスから再びプラスに転じた。前年同月比は8カ月連続のプラス。同社は「コロナ収束に伴う人流の回復が影響している」と解説している。
職種別(大分類)では、IT・エンジニア系が2519円(前年同月比7.9%増)の伸びが最高だった。医療・介護系も1448円(同6.4%増)と伸びた。一方、主要職種のオフィスワーク・事務系は1593円(同0.3%減)と3カ月ぶりのマイナスで、7職種のうち唯一のマイナスだった。
地域別では、関東が1739円(同3.2%増)、東海が1436円(同0.3%増)、関西が1506円(同4.2%増)となった。
3大都市圏以外では北海道が1428円(同4.7%増)、東北が1219円(同1.1%減)、北信越が1247円(同1.1%増)、中国・四国が1274円(同2.2%増)、九州・沖縄が1267円(同3.6%増)となり、東北だけがマイナスだった。
一方、ディップが同日発表した3大都市圏の4月平均時給は1559円(前月比0.0%、前年同月比3.7%増)の横ばい。「はたらこねっと」の求人件数は約15.4万件で前月比20.0%減、前年同月比16.3%減だった。3大都市圏を含む全国平均は1496円(前月比0.1%減、前年同月比3.6%増)だった。