エン・ジャパンが8日発表した「残業実態調査」によると、8割以上の人が「残業の有無や残業時間が転職活動での企業選びに影響する」と考えていることがわかった。若年世代や女性にその傾向が強く、長時間労働が時代にそぐわないことを示唆している。
転職活動への影響は「とても影響する」が49%、「少し影響する」が35%で、合わせると84%に上り、「あまり影響しない」「わからない」の16%を大きく上回った。年代別では20代が89%、30代が88%に上り、男女別では男性の80%に対して、女性は87%に達している。
しかし、ここ数年の残業の増減を業種別に聞いたところ、全体では「変わらない」が50%だったが、「減少傾向」の24%に対して、「増加傾向」が26%とわずかに上回った。増加傾向の高い業種は「コンサルティング・士業」の36%をトップに、「商社」の28%、「サービス」の28%などで、全14業種のうち7業種が「増加」が「減少」を上回った。
調査は2月22日~3月28日に実施、「エン転職」のユーザー1万2940人の有効回答を集計した。