総務省が21日発表した2022年度消費者物価指数(20年=100)は、生鮮食品を除く総合で103.0(前年度比3.0%増)と大きく上昇し、第2次石油ショックの影響が残る1981年度の同4.0%増に次ぐ伸びとなった。
原油価格の高騰などにより、都市ガス代が24.4%、電気代が15.3%上昇。また、原材料高や円安などの影響で食料品の値上げも相次ぎ、食用油が34.1%、食パンが11.4%上昇した。
帝国データバンクによると、今年の食品値上げは7月までに2万品目を超える見通しで、値上げ幅は15%ほど。 みずほリサーチ&テクノロジーズの試算では、22年度の家計負担は21年度より10万円程度増え、23年度はさらに5万円増える見通しだ。
3月単月の指数は104.1(前年同月比3.1%増)となり、1月の4.2%増から2月の3.1%増に続き、上げ幅はピークアウトした可能性が高いものの、エネルギー代や食料品などコア部分の値上がりは今後も続くことから、指数全体の"高止まり"状態も続くとみられる。