エン・ジャパンが19日発表した3月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1652円で、前月比0.3%減、前年同月比2.2%増となり、2月まで4カ月連続で過去最高を更新した勢いは"一服"し、5カ月ぶりに前月比がマイナスとなった。前年同月比は7カ月連続のプラス。
職種別(大分類)では、前月と同様にIT・エンジニア系が2527円(前年同月比7.9%増)の高い伸びをみせ、医療・介護系も1440円(同4.9%増)。一方、主要職種のオフィスワーク・事務系は1587円(同0.1%増)、クリエイティブ系も2019円(同2.7%増)の低い伸びで、技術系は1936円(同2.1%減)のマイナスだった。
地域別では、関東が1737円(同2.5%増)、東海が1441円(同0.9%増)、関西が1483円(同2.0%増)となり、全地域がプラスとなった。
3大都市圏以外では北海道が1341円(同2.4%減)、東北が1223円(同0.6%増)、北信越が1221円(同1.5%増)、中国・四国が1249円(同0.5%増)、九州・沖縄が1250円(同2.0%増)となり、1、2月と続いた全地域のプラスから、北海道がマイナスとなった。
一方、ディップが同日発表した3大都市圏の3月平均時給は1559円(前月比0.5%増、前年同月比3.0%増)と過去最高を更新。「はたらこねっと」の求人件数は約19.3万件で前月比2.0%減、前年同月比7.6%減だった。3大都市圏を含む全国平均は1498円(前月比0.4%増、前年同月比3.0%増)だった。
また、リクルートが14日に発表した3月の平均派遣時給(3大都市圏、募集時)は1629円(前月比1.1%増、前年同月比3.4%増)の過去最高。前年同月比は6カ月連続で伸びている。対象求人件数は約139万件だった。