エン・ジャパンが5日発表した「中小企業の女性活躍推進実態調査2023」によると、女性管理職の比率は「5%以下」が63%でダントツに多く、政府が目標に掲げる「30%以上」の達成企業はわずか12%にとどまっていることがわかった。
女性活躍の課題について聞いたところ、「社内に女性のロールモデルがいない・少ない」が45%、「女性社員の意識(が薄い)」が45%で最も多く、「管理職の意識」が36%、「経営層の意識」が35%で上位を占めるなど、経営者や管理職層の考え方が大きな課題になっていることがうかがえた(複数回答)。
さらに具体的に聞くと、「地方都市では女性社員自身が昇進などを望まない傾向にある」「忙しくなるから役職を希望しないことが多い」「上層部の男尊女卑の意識が変わらない」「管理職で男女の評価に差がある」などの意見が挙がった。
調査は2月15日~3月14日に実施。同社の「人事のミカタ」利用企業で、従業員300人以下の353社の有効回答を集計した。