マイナビが２３日発表した２０２３年版「企業の雇用施策に関するレポート」によると、中途採用者の賃上げについて、「上げる予定」と回答した企業は７３．３％（前年度比１７．３ポイント増）に上り、前年を大きく上回った。賃上げ水準も「１０％以上」が３５．４％（同１３．０ポイント増）で最も多く、「４％以上～１０％未満」が１８．８％（同４．４ポイント増）だった。
業種別で「上げる」が最も多いのは「商社」の８０．６％で、上げ幅も「１０％以上」が３８．８％となっている。「１０％以上」が最も多いのは「ＩＴ・通信・インターネット」の４４．６％で、次いで商社、「金融・保険・コンサルティング」の３７．９％など。
背景には物価高や人手不足があり、同社は「中途採用市場はさらに活発化するが、一方で、現従業員の成長と長期定着も成長戦略の重要なポイントになるだろう」と予想している。
調査は昨年１２月１６～２０日に実施。昨年、中途採用に携わった人事担当者１４００人の有効回答を集計した。
