エン・ジャパンが15日発表した1月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1656円で、前月比1.0%増、前年同月比2.1%増と3カ月連続で過去最高を更新した。前年同月比は5カ月連続のプラス。IT系職種を中心に高時給の求人が台頭し、平均を引き上げた。
職種別(大分類)では、IT・エンジニア系が2507円(前年同月比7.1%増)の高い伸びをみせており、クリエイティブ系も2081円(同6.6%増)、医療・介護系も1443円(同6.9%増)と人材不足を反映した伸びとなっている。一方、オフィスワーク・事務系は1594円(同0.1%減)、技術系も1943円(同0.3%減)のマイナスが続いている。
地域別では、関東が1742円(同2.8%増)、東海が1432円(同1.3%増)、関西が1489円(同2.8%増)となり、前月と同様にいずれもプラスとなった。
3大都市圏以外では北海道が1389円(同7.3%増)、東北が1213円(同2.5%増)、北信越が1249円(同4.4%増)、中国・四国が1249円(同1.9%増)、九州・沖縄が1247円(同2.3%増)となり、北海道がプラスに転じて全地域でプラスとなった。
一方、ディップが同日発表した3大都市圏の1月平均時給は1552円(前月比0.4%減、前年同月比2.8%増)となり、11、12月と続いた過去最高の更新は一服。「はたらこねっと」の求人件数は約19.4万件と同10.1%増と大きく増えた。3大都市圏を含む全国平均も1494円(前月比0.1%減、前年同月比3.1%増)だった。
また、リクルートが14日に発表した1月の平均派遣時給(3大都市圏、募集時)は1602円(前月比0.7%減、前年同月比2.2%増)となった。対象求人件数は約87.3万件だった。