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2023年2月10日

エンゲージメントの阻害要因は「管理職」 課題意識は浸透、パーソル調査

 パーソルホールディングスは10日、従業員のエンゲージメント向上に関する企業調査結果を発表した。それによると、7割以上の企業が課題意識を持っており、具体的には「管理職層の認識が薄い」ことを挙げる企業が3割に上った。

 課題自体については「感じている」「ある程度感じている」が72.1%と多く、「感じていない」「あまり感じていない」の27.9%を大きく上回った。具体的な阻害要因としては「管理職層の意識が薄い」が30.5%で最も多く、「育成・キャリアの課題」の27.7%、「評価・処遇の課題」が26.2%、「職場環境・働き方の環境」が25.6%などとなった(複数回答)。

 また、従業員のウェル・ビーイング・健康増進の取り組みについては35.4%が「行っている」一方で、半数近い49.4%が「行っていない」と答えるなど、まだ広く浸透はしていない実態が浮かび上がった。行っていない企業は規模が小さくなるほど比率が増えている。

 エンゲージメントは仕事に対して前向きで充実した心理状態、ウェル・ビーイングは肉体的、精神的、社会的に満たされた状態を指し、国際比較では日本企業の低水準が目立っている。

 調査は昨年9月に実施、従業員30人以上の経営者や人事担当役員ら1000人の回答を集計した。

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