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2023年2月 6日

「賃金は付加価値を生み出す原動力」芳野連合会長、2023春闘中央総決起集会

n20230206.png 連合は6日、都内で2023年春闘中央総決起集会を開いた=写真上。ウィズ・コロナ社会への移行を踏まえて今年の春闘は、会場参加と全国の仲間をオンラインで結ぶハイブリッド方式で開催。芳野友子会長が「今年の春闘がターニングポイントとなるよう政府や企業を巻き込んで取り組む。『暮らしを守り、未来をつくる』を合言葉に総力をあげて共に頑張ろう」と、未来づくり春闘を強調した=写真下。この日は会場が659人、オンラインが757人の計1416人が参加した。

 23年春闘で連合は、定期昇給分の2%にベースアップ(ベア)の3%分を加えた「5%程度」の統一要求目標を決定。昨年までは4%要求を続けてきたが、「家計と企業が急性インフレに対応するため」、ベア要求を1%上乗せした。2014年以降では過去最大の要求水準で、流通・外食など非製造業の加盟が多い連合最大の産業別労働組合・UAゼンセンは、連合の5%を上回る「6%程度」を目標に掲げている。

n230206_1.png 本格交渉を前に、芳野会長は「特に今年の春闘はパート・有期契約などで働く労働者と中小企業がどれだけ賃上げをできるかが非常に大きい。中小企業や労働組合のない職場で働く人の賃上げを実現すべく、機運の醸成に向けた政労使による意識合わせの会合を開催するよう岸田首相に提案した」などと、連合として全国の仲間を後押しする具体策をあげて要求達成に力を込めた。

 続いて、久田恭子中央闘争委員が闘争開始宣言を読み上げ、清水秀行中央闘争事務局長がガンバロー三唱し、団結を胸にこぶしを突き上げた。

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